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同人詩誌ROKUROの活動報告など。
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朝


厚く重い雲が覆っていた

夜には満天の星たち 幾つもの流れ星が

身に余るほどあったのに

受けきれないほどのものを「恩寵」と呼ぶべきか

ワタシはそのコトバを知らない 

物語を綴ろうとすると

ワタシはいなかった

心停止のように たった一つの言葉もなかった

その夜「世界を変えたい」と云う女性に遭った

彼女は 変えるだろう

その世界に ワタシはいない




◇皆既日蝕

7月22日 朝5時に起き岬を目指す
      
      太陽は見えない

      9時過ぎ 種子島宇宙センターへ移動

      砂浜で日比野克彦氏のパフォーマンス「時の芸術祭09」

      http://kagoshimagift.web.fc2.com/info.html

taiyougou
      
naibu


      雨が降った

      薄雲に太陽が見えると人々は仰ぎ見た

      その時間は迫るが

      太陽には背かれた

hito


      定刻になると

      あたり一面が薄暗くなる

      カメラのフラッシュが自動で発する

      凍ったような静寂

      1分半 の黙祷のような 時間


eclipse










     やがて 世界は 息を吹き返す

     詩人は 世界で 詩的な存在では ない

     世界が 詩的で あるだけ



  
      







art
若いアーティストが西之表で展示をしていた



絵師が 筆一本で 世界に向かうように

我々は 裸一つで 宇宙へ向かい 立つのだろう

     
yuuhi





詩人が 

書けなくなるのは当然なことだ

孤絶し 軌道を見失い

太陽に 背かれ て

夜の恩寵の 中にいて

でももし君の中で 

詩が産まれたら 

それを 教えて 欲しい





                               timoleon

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バトルビー



エンリーケ・ビラマタスの著書『バートルビーと仲間たち』

で作者はランボー、ヴァルザー、カフカ、サリンジャー、

ボルヘス、ピンチョン、デュシャン、などを例に挙げ、

それから世に名の知れ渡っていない作家たちの症例を挙げながら、

自らを照らし合わせ「バートルビー症候群」いわゆる否定(ノー)

の作家が、書けないに陥ること、書けないことを書くことを知る事、

ひたすら書かない事、書く事も書かない事もしない事。

それが尚さら「文学の日食」の不滅の光を放つことを明らかにしていた。




◇序

此処を御覧になられている方々は、

詩境に出入りするようなことがあるでしょうから、

海図も羅針盤も不要な、

シームレスな両岸、

出口も入口もなく、

自らが代書人になり書かされることや、

自らを否定し続ける自らの行為は、

生き続けることと何ら変わりなく、

否定し続けることが、

書くことへの近道であろうかという疑念が

遠浅の憶測の中で消滅せずにいる

生と死があるように、

太陽と月があり、

天と地があるのを

両腕を広げ伸ばしながら、

全重力は地面で支えるような

天体観測的宇宙と日常的身体感覚のバランス

でギッタンバッコンと地上と星を行き交う遊戯の

密かな悦楽を公にすることに寛容である方々たち

私はその方々に心の両の掌を合わせ感謝いたします。




そうして、私は種子島におりました

不滅の光が世界から幻滅する時間を目撃するために



種子島



◇皆既日[月]食ノ狩旅案内

7月19日 来種(種子島上陸)

7月20日 スキューバダイビングで種子島の海を潜る
      
      海の中では空気や光など、不可視な現象が姿を現す

      ワタシは空気ボンベを背負いインストラクターと

      ビーチを歩く、シュールでレトロな宇宙服を着た人間が

      ビキニ姿の若い女性とすれ違う、目的は同じ海だが、

      ワタシが見たのはハイビジョンの3D映像のようにクリアな

      熱帯の生物、珊瑚たちだった。
      
      そして思い知る、サカナになったりはできない。

      例え比喩でも、それは違う。


7月21日 スキューバダイビング二日目

      昨日、一度パニックになった。

      口からレギュレーターを外そうと思い海水を飲んで、

      慌てて、浮上しそうになって、インストラクターに咎められ

      「おちついて」とボードに書かれる。
 
      恐怖は自分の創作した穴に陥るよう、

      穴の中を見ようとすると、身体が云う事をきかなくなる。

      恐怖は教えてくれる、自分が何に怖がっているか。


      明日は46年ぶりの皆既日蝕

      種子島の西之表では前夜祭
     
      中種子ではフォーラムが催されていた

前夜祭




      天候が気になるところ。

      ・・・つづく。

      
                             timoleon    
           


       
■■■■こんにちわ

夏が詩域に浸み込んで
暑さが日々鏡のように光ります
夏が好きなのです
そんな、気持ちの今日、今から日記をはじめます

ROKUROメンバーが思い思いに気持ちや、イベントの事
日々の事を描いて行くつもりです
ふらりと立ち寄った方、気持ちを同じくしてくれた方
読んでもらえると嬉しいです
一言でも言葉を残してもらえれば
また、嬉しい
よろしくお願いします


■Word

草の根を分けても
探しだす事が出来ない日々がある

麦酒を飲みながらDVDを見ている、ただそれだけで
そっと風が言葉を啓く
そうやって毎日の生活に詩が出てくることを望んでいます


■2years

ROKRURO、2周年です
皆、飽きずに(笑)よくやった
現在のメンバーは4人だけど(モーヌもいれると5)
色々な人が関わってくれて
また知りあいが増えて、
あれだな、「友達の輪」だな
嬉しいねゑ!

ROKUROの回転数が安定して行きます

2年間ものごとを続ける
続けること
働きながら表現を続けること
私生活を保持し、仕事を持ち、表現を続ける
私生活と詩
仕事と生活
生活と音楽
仲間を作る
知り合いと立ち話をする
私生活の公
仕事中のケータイメール
詩の中
オンタイムオフタイム
2年間つづく
詩域をさまよい
迷う日には手を引かれて
晴れた日には深く深く飛び込み
風が吹き 左上を見るように
小説や見た映画のこと
故人のこと、優しさの事
傷、ストレス、良い香り、唄
好きなもの、苦手な人、会いたい人
リーディング、失敗成功人生緩急曲がり角首都高速
椅子に座り 仲間を増やし 時にはあわて
凡てを一瞬で溶かして新しい言葉へ




ROKURO、4号まで出す事ができました
なにもかもありがたい
布団の上の猫がふと鳴きます
滞留した空間にエアコンが滑り込んで
いつの間にか集中して何も聞こえなくなる
まだ、始まっていない
始まってもいない
これからだ
呼吸がモツギリギリまで走る
無音の世界を潜る
もっと!
もっと!
もっと!!!





2009.07.15 那津




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