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- 10/29 チャケッフ。 【連詩】
- 10/20 猫のこと
- 10/03 詩ニ至ル病
- 09/24 ゴーギャンを観た(メモ)
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針山に埋もれてしまった針を
救う
縫い針には穴があるし
シルクピンには小さな頭がある
待ち針は標識のように
colorful
薬指に刺さる
明け方に
緩く流れた月が
固定された様に鷹を見つける
言葉をシルクで合わせる
流行り病に針を刺す
俺が刺繍針だった時
切り傷ばかり縫って
カラスに色を着せていた
瞳孔に虹の球体
ヒトは立体断裁されて
ヒトから逃れる
ココ・シャネルみたいに
裁ちバサミにリボンを通して
腰骨を魅せつけるように
背筋を伸ばして立つ
首から下げたハサミで
女たちを解放する
喪服の女が男に騎乗する
されど男達は待ち焦がれながら
種馬のようには振る舞わない
紳士という拘束服のために
そのニードルワークは
ジャンキー十年選手の様に
私の心に刺ささった
縫い合わされたジンベエ鮫
チョッキの下に振り袖
ジョッパーズを脱ぎ捨て
地平線を思いながら沐浴をする
タオル地のロングジャケットの修正で
ありったけの針を刺し
ありったけのボディーラインテープを引く
ボーダーによるボーダレス
億色の瞳のパッチワーク
軍服は味方を誤射しないために同様のものを
部下を殴った覚えがないというなら敵の軍服を着てみればいい
忘れた方角から撃たれる
前線の伝令
破棄された詩域
弾丸を補給
遥かなるサイン
色使いの激情
タクシーの助手席
分からず屋のヤンガー
褐色の女
荒い操縦の逃げ道
聖域にどくまむし
挑発する老婆
前衛の戦犯
ボンデージ髭だるま
Jazzと白いコカ・コーラ
フェイクファーさなぎ
サテンでピンクなアーミーキャミ
で、
イクよ!
バキュームをセット
花畑に抱かせて
とっておきのを聲を楽譜に挿れて!
魂とからだを
ひとつに!
そのニードルワークは
ジャンキーの庭で
私の心にトゲのように刺さった
■■■
たちばなまこと
那津
timoleon
【連詩】 2209,10,30
紅茶も珈琲も果実のシロップも好きよ
駅ビルのカフェで待ち人を思いながら
琥珀の時を愛している
私の愛する人たちは
いつもシャイで いつも寂しがり屋で
とびきりやさしくて
ときどき
愛しすぎて静かになってしまうよ
今日も目が開いて
朝を見たから大丈夫
蒼い薄い風に寄りながら
満ちたり引いたり
此処は昔処刑場だった
今は公園になって
喫煙者がくたびれた停滞
緑地が都会を脅かせば
瓦礫となったビル跡に
抜け出した空があった
と、借りた猫みたいに
ゆらと立ち上がって
やらと砂地に背を擦りつけたくなる
太陽が蜃気楼する
深呼吸が脱皮する
秋風が風来の優しさを紡げば紡ぐほど
纏えば纏うほど
「停滞に優しさや ふわりとしたあれを 吹き込むのは誰? 」
瓦屋根の洋館からバイヤーが顔を出す
笑っていてください
あなたは嵐の中で振り向いて
蒼と白の花束に体をうずめたままで
風に渦巻くちぎれた花を 上着の意匠にして
「私を抱きしめる私で、ありたいと思っています。」
誰?
と振り向くと
地蔵菩薩
野球帽を目深にかぶり
ひび割れた唇
「忘れた頃に拝みにおいで」
政治を好きな人
希望を持つ人
あなたが育った観点でゆくゆくは大きな綱を引く事になる
信用する大国に黙って
他の思想と交わるが
つまりは空気を掻き混ぜて
成長する龍を見出だす
これが哲学だ
たぶん
あなたを待っている
待ち人を探している
微笑みながら涙ぐみ
時計を気にしながら ただ
文字盤の造形に見惚れているだけ
眩しい光を胸に飾り 席を立ち
龍の背に腰掛けて 本を開くよ
女の人を撫でるようにしなやかな
男の人の手はずるいくらい不器用で
やはりとても愛おしいから
全身全霊で参ってしまう
泣き笑い菩薩
政治家の敵
傍点を引きたいくらい
おかしな兄弟
珈琲ゼリーとミルクみたいに
お互いを称えて
僕は右足と左手両方好き
明には明で返し
大動脈の渋滞を諦める
野菜が体内にせっかく溶け込んで行き
マープルの様に
暗には暗で返した
壁一面がデザイン画
体から染み出してしまう戸惑い
カフェインを入れて立ち回る
どうしようかな
どうしようかな
フライムよ 後光に変われ!
愛を呼ぶよ
その水に刺繍を入れて
飲ませてあげる
迷いは歓びだ
溢れるカブチーノの泡に一滴の血
愛が詩なら
誰かが手に取る
愛が詩なら
言葉すらいらない
愛が詩なら
シュレッダーにかけたって隠せはしない
谷から頂に向かい
触れた速度で真空を進む
それ以外は完璧で
自然な体位を思い焦がす
コンクリにケチャップ
解凍の鮮血が喉の奥をくすぐる
僕の詩には愛がない
蜃気楼に亡命
たちばなまこと
timoleon
那津
2009,10,29 【連詩】
幸村 オス 6歳 エジプシャンマウ
子供の頃、猫が好きで好きで
かなりかわいい
あいつらはかなりかわいい
と
考えていて
思っていて
近所の猫をいつも眺めていました
一度、近所に見慣れない野良がいて
野良の成猫は普通人間にはなつかないのだけれど
彼は(彼女か)人の後をとぼとぼついて来て
母親が、捨てて来なさいと、、、、、
猫を考えると寂しかった思い出も登場したりします
そんな猫好きです 俺は
今日はそんな猫好きの俺が現在飼っている、猫
幸村の事を描こうと思います
今まで明かされなかった
幸村の驚くべき生態にせまっちゃいます!!
どど~ん
さてさて、まずは幸村、日向ぼっこが日課です
基本的に家猫なので、彼は外の世界にあこがれを持っている
俺は幸村とかなり仲が良いです
いつも一緒
邪魔と感じることも多々ありますが まあ仲は良いですよ
朝、かなり激しく起こされますが
まあ仲は良いです
幸村の好物はイタリアン
白ワインも好き
いつもオイル系のパスタをシェフに所望しています
趣味はヨガ
いつも様々なポーズで瞑想しています
このポーズは得意の 「虎の舞」
気が短くて すぐに攻撃モードに変わります
猫は気まぐれ 6年の付き合いですがいまだに彼が
怒るポイントが理解できません
鋭い爪で飛びかかって来られると ハッとしちゃいます 俺
怒りがマックスに達すると
変身します 写真は先週怒り狂った時のものです
こうなるともう手がつけられないです
もうほっておいて飲みに出かけちゃいます 俺
年に2回、このポーズで眠っています
チンコまる見え
寝ているとカワイイもんです
いつも起こされるので、たまに幸村熟睡中にたたき起こすと
「何で起こすの?寝てたのに、、」という顔をします
前から見るとこんな顔です
鼻が長いね
ソファーの上が好き
家に帰ると大抵このカッコで出迎えてくれます
体、長し!
黒いスポットがカッコイイ
戦闘力の高い猫なために腹の皮がダボついています
ブルドックが動脈を守るためにあんなに首の皮が厚いように
エジプシャンマウはお腹の皮が厚く、伸びます
が、触らせてくれたことはないです
最近は瞑想中に変身したりもします
なんだか神々しい
そんな時は 「ん~ ん~ ん~」 と唸っています
好きな詩人はチャールズ・ブコウスキー
さあ、みなさん、今回は特番で猫、幸村の生態をお送りしましたが
いかがでしたか?
皆さんも猫を飼いたくなったでしょ?
時にはさびしそうに世界を眺めている彼ですが、そんな時
「幸村!」 と呼ぶと
「にゅ~~」 と答えてくれたりします
なかなか嬉しいものです
毎日喧嘩をしていますが
まあ何にせよ、憎めない、かわいい奴
また、機会があったら幸村をご紹介します
ありがとうございました
今夜はマタタビをあげようかなぁ
那津 2009年10月20日
例えば、病院は痛みを回収するシステムである。
時にはモルヒネを点滴し、個人の意識を薄弱とさせ
それでも苦痛から一時的にでも解放されるなら、
誰も咎めることはないだろう。
生きるためであれば、ある程度の苦痛は耐えられる。
だがそこに希望がなかったら、と思うと急にコトバに詰まる。
今日地元で願掛けをし、
身内のお見舞いに病院に向かった。
屋上で車いすで一緒に散歩に行くとカラスがいた。
僕は帰り際に隣の部屋の老人が突然看護士を呼んで
「いっしょに死んでくれんかねぇ」と云っていたのを耳にして
首の後ろを鈍器で殴られたようで、実際今でも首が痛いのだ。
このような時でも何かを得たいし、生きたいし、詩も書きたいし、とりあえずブログをアップする。
お彼岸から多忙であった、若い才能のある詩人と会うはずだった
京都旅はキャンセルしてしまったが、
ROKURO5号へ向けて那津の家でムラコシさんとも会えたし、ユキムラ(猫)と再会もできた。
何をしたかというのはROKURO5号の楽しみにとっておきます(笑)
◇音楽=反音楽
最近、二度ほど麻布のsuperdeluxeというクラブスペースに行った。
ここはnamaikiというアートユニットが関わったユニークなハコで
ステージなどは特になくフリースペースにイスが並びライブなどを楽しめる。
僕が足を運んだのはTHE THING+大友良英 ゲストに坂田明 の日
二度目はHair Stylisiticsと完全にノイズのライブ、
フリージャズとノイズ、クラシック、お経は絶対生の方がいい。
ここまで行くと音楽はアートなんていうのも凡庸で、ただ殴られにいくようなもの(笑)
optrumという楽器は蛍光灯ですし、ダンサーは入るし、
ギターの方はゲストでゆら帝の方だと思います、退屈している方は是非。
◇詩に至る病
那津とシモキタで飲んだが、
彼は焼きそばを即興演奏のように調理する、牛スジ煮込みの汁を入れたり、
余ったマヨネーズを加えたり、胡椒をふんだんにかけたり、
彼のつくる焼きそばはジャズです、味はラテンです(笑)
詩について語り、ドバイに行く約束もした。ドバイはヤバイの最上級ですが、
たちばなさんも行くようなので、それは楽しみです。
何はともあれ、彼は全身で詩を体現します。
酔っぱらっても、メールでも、深刻なときも、退屈なときも、
詩について語れる仲間がいることは、
僕にとってかけがえのないことで、楽しいことです。
詩とは遊びで、
シリアスなゲームで、
音楽で反音楽でお経で、足りない最期の捨て台詞の探し方です。
しかし酔っぱらった後に、メールなんかで詩をしてしまうと、
忘れてしまう事も多く、後であれこれ探すハメになるので、
ココに転記しておきます。
以上
timoleon
******
那津からのメール①
俺の三分の一は
ハンバーグだ
ピタニが
怒ると
ハンバーグをボビン
棚から黒胡椒をつかんで
大平へ
ラロン
******
timoleonの返信①
ラロンはジャマイカ
ローンローン
おたふくソース
でローンローン
******
那津からのメール②
線路と線路の間に
勇気を詰める
黒いドレスを纏い
ゲイが
アスレチックを
わなないてゆくよ
許してくれ
俺はまだまだ底にたどり着かないんだ
許さずに
平成は
やはり逸脱スルモノヲ
消えかけた古い駅の電灯に
服を買う
頭痛をためらわない
躊躇して
厚い布を
抱きしめた
許してくれ
水に浸かれば浸されて
その駅の標識をさがす
******
timoleonの返信②
逸脱こそメインストリートワイルドカード
ジャスティス!
徘徊サブカルチャー
躊躇トリップ
ファイヤーダンス
仕方ないぜ遺伝子社会
突然変異だもん
ラロン
******
返信を待たずに
timoleonのメール③
鋼シンドローム
しんどい
千葉全域が玉手箱のようです、やうです、ヨーデル
十万匹が猫ゼ
姑人口が高くなり
違いがなくなる
いけすで生きろ!
走るな!老若男女
何のために、
最終目標、業、苦、悩、棄てて素敵にポカァン
ブログにのせちゃうよ(笑)
友達に招待券を頂いたので、別の友達を誘って、ゴーギャン展に行ってきた。
ゴーギャン…
知っていたが、特別な興味はなかった。
今見ると、また違った。
今の自分は画家の人となり、絵の背景を知りたくなっている。
純粋に芸術を楽しむ人には邪道にうつるだろう。
いいか悪いか
好きか嫌いか
観点はそれだけで、実は良いのだろう。
ゴーギャンは病と共に過ごしていたそうだ。
病と共存しながら、むしばまれる体を引きずりながら、娘の若すぎる死に打ちひしがれながら、描くものは必然的に哲学的になるのかもしれない。
私は哲学思想が好きで、学生の頃は哲学書、思想書をよく読んだ方だが、今はめっきり読まなくなった。もしかすると無意識に、芸術や文学から哲学思想を拾う志向になっているのかも。
今回の展示の目玉になっている
”我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか”
と、一番はじめに展示されていた風景画は「いいな」と思った。
ゴーギャンの色彩は好きかな。サインも好きだな。
ゴーギャンの良さは、エスプリと熱帯のコラボレーションなのかな。
写真はクリアファイル。他に、缶に絵がプリントされた紅茶も買った。
展示グッズはゲットしたい派です。(実はミーハー)
たちばなまこと