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同人詩誌ROKUROの活動報告など。
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紅茶も珈琲も果実のシロップも好きよ
駅ビルのカフェで待ち人を思いながら
琥珀の時を愛している
私の愛する人たちは
いつもシャイで いつも寂しがり屋で
とびきりやさしくて
ときどき
愛しすぎて静かになってしまうよ
今日も目が開いて
朝を見たから大丈夫

蒼い薄い風に寄りながら
満ちたり引いたり
此処は昔処刑場だった
今は公園になって
喫煙者がくたびれた停滞
緑地が都会を脅かせば
瓦礫となったビル跡に
抜け出した空があった
と、借りた猫みたいに
ゆらと立ち上がって
やらと砂地に背を擦りつけたくなる

太陽が蜃気楼する
深呼吸が脱皮する
秋風が風来の優しさを紡げば紡ぐほど
纏えば纏うほど
「停滞に優しさや ふわりとしたあれを 吹き込むのは誰? 」

瓦屋根の洋館からバイヤーが顔を出す
笑っていてください
あなたは嵐の中で振り向いて
蒼と白の花束に体をうずめたままで
風に渦巻くちぎれた花を 上着の意匠にして
「私を抱きしめる私で、ありたいと思っています。」

誰?
と振り向くと
地蔵菩薩
野球帽を目深にかぶり
ひび割れた唇
「忘れた頃に拝みにおいで」

政治を好きな人
希望を持つ人
あなたが育った観点でゆくゆくは大きな綱を引く事になる
信用する大国に黙って
他の思想と交わるが
つまりは空気を掻き混ぜて
成長する龍を見出だす
これが哲学だ
たぶん
あなたを待っている

待ち人を探している
微笑みながら涙ぐみ
時計を気にしながら ただ
文字盤の造形に見惚れているだけ
眩しい光を胸に飾り 席を立ち
龍の背に腰掛けて 本を開くよ
女の人を撫でるようにしなやかな
男の人の手はずるいくらい不器用で
やはりとても愛おしいから
全身全霊で参ってしまう

泣き笑い菩薩
政治家の敵
傍点を引きたいくらい
おかしな兄弟
珈琲ゼリーとミルクみたいに
お互いを称えて
僕は右足と左手両方好き

明には明で返し
大動脈の渋滞を諦める
野菜が体内にせっかく溶け込んで行き
マープルの様に
暗には暗で返した

壁一面がデザイン画
体から染み出してしまう戸惑い
カフェインを入れて立ち回る
どうしようかな
どうしようかな
フライムよ 後光に変われ!
愛を呼ぶよ
その水に刺繍を入れて
飲ませてあげる

迷いは歓びだ
溢れるカブチーノの泡に一滴の血

愛が詩なら
誰かが手に取る
愛が詩なら
言葉すらいらない
愛が詩なら
シュレッダーにかけたって隠せはしない

谷から頂に向かい
触れた速度で真空を進む
それ以外は完璧で
自然な体位を思い焦がす
コンクリにケチャップ
解凍の鮮血が喉の奥をくすぐる
僕の詩には愛がない
蜃気楼に亡命

 

たちばなまこと

timoleon

那津

           2009,10,29 【連詩】

 

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